Tuesday, October 26, 2021

定年は歳の問題?それとも、体力の問題?




「何歳まで働き続けたいと思いますか?」

こういう質問はあまり考えたことがなくて、突然聞かれたとしたらすぐ明確な答えを出せないと思う。とりあえず公務員として60歳まで社会に尽くしたいということを目標にしていた。


そのため、世論調査でせめて70歳まで働きたいと回答していた日本人の会社員に対しては感心するばかりである。強い意志がないと、そういう考え方はできないだろう。


だが、この間オンライン新聞に感心を超えて尊敬の念を抱く記事があった。それは70歳まで働き続けたいと言った人ではなく、今90歳で働き続けているとある人についての記事だ。ギネス世界記録で「最高齢の総務部員」と認められた玉置泰子さんである。


経理や庶務を担当している玉置さんは元気で前向きに64年間勤続してきた。仕事の事もそうだし、周囲に対してのこともそうだ。例えば、60代の頃は、当時普及したパソコンを勉強し始めて、使用できるようになった。世間では老後と言われる歳にもかかわらず、仕事に必要なスキルを磨いたという玉置さんの強い意志に感心した。かたや周囲との関係作りにもきちんと取り組んで、同僚や上司の間でも玉置さんは評判の良い仕事をしてきたそうだ。


そんな元気でポジティブな玉置さんは毎日どう過ごすのか、そして、何を考えているのか?生活に何か秘密があるのだろうか。彼女の毎日のルーティンに密着すると、朝活が大ヒントになるかもしれない。朝5時半に起き、それからヨガをし、その後はバスと電車を乗り換え通勤。他にはフェイスブックで仲間を作り、ポジティブな精神を保っているそうだ。


人生経験を積んできた玉置さんから学んだ重要なポイントは2つ。1つは年齢は壁ではないということ、もう1つは年配者と若者が一緒に手を取り合って前へ進むべきだということ。偏見を持つ、あるいは人に価値をつけることはやめるべきだと筆者は強調した。



写真提供 Photo by Alexandr Nikulin from Pexels